ヨウ素剤を住民配布 伊方、玄海原発の5キロ圏 愛媛、佐賀

(09/28 19:20 時事通信配信)

四国電力伊方原発愛媛県伊方町)と九州電力玄海原発佐賀県玄海町)の半径5キロ圏の住民を対象に、原発事故に備え被曝を低減させる
安定ヨウ素剤が28日、事前配布された。

伊方町の配布対象は3歳以上の住民5494人のうち、事前説明会や医療機関での問診で服用しても問題なしとされた約2800人。愛媛県伊方町
はこの日、受け渡し場所に来た1881人に配布、保健師が服用方法などを改めて説明した。

夫と娘と合わせて3人分を受け取った主婦(38)は「何もないより持っていた方が安心。子どもが間違って飲んだらいけないので、防災袋
中に入れておく」と話した。

一方、玄海原発5キロ圏内にある唐津市呼子町の殿ノ浦西地区では、住民705人を対象に事前配布説明会を開催。131人が出席し、家族分を含む
248人分が配られた。年内に残り38地区でも説明会を実施するなどし、圏内の全住民8299人に安定ヨウ素剤を行き渡らせるという。