トリチウムも高濃度 2号機海側トレンチ 福島第1

(7/28 15:40 時事通信配信)

東京電力福島第1原発2号機タービン建屋海側のトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)
で採取した水から高濃度のセシウムなどが検出された問題で、東電は28日、同じ26日に採取
した水からトリチウムが1リットル当たり870万ベクレル検出されたと発表した。法定基準に
比べ145倍の濃度で、高濃度汚染水がたまっていることが改めて確認された。

このトレンチは海から直線で約50メートルの場所にあり、周辺の観測井戸で検出された高
濃度汚染水の流出源の一つである可能性が指摘されている。東電は「事故当時の汚染水が
とどまっている」と説明するが、地下の汚染状況は十分把握できておらず、拡散の経路も
解明されていない。