「議論不十分」憤りあらわ 東通村長「新政権で方向性を」 青森・東通原発

(2012-12-26 19:45 時事通信配信)

東北電力東通原発青森県東通村)に活断層がある可能性を原子力規制委員会の専門家調査団が
改めて示した26日、同村の越善靖夫村長は「少数の専門家がわずかな期間で重要な判断を下すに
は、議論が不十分ではないか」と憤りをあらわにした。

村役場で記者会見した越善村長は「長い年月をかけ、事業者や幅広い専門家によってさまざまな
調査や審議が行われ、膨大なデータを基に国の厳格な安全審査を受けた」と指摘。活断層をめぐ
る議論が続く状況は「立地地域を混乱させる」と語気を強めた。

さらに「過去の安全審査に関わった専門家も含めた幅広い議論を行い、科学的根拠に基づいた厳
格な判断がされるべきだ」と主張。安倍新政権に対して「国のエネルギー政策でしっかりとした
方向性を示し、立地地域に丁寧な説明を行い、揺るぎない信念を持って取り組んでほしい」と求
め、再稼働に向け期待感を示した。