天然放射線は常に安全なのか

天然放射線と比較して云々、という専門家(らしい)がいます。
確かに山口県の地質は花崗岩放射線を出していますし(だいたい
0.22uSv/h)、もっと身近なところでは、バナナに含まれるカリウム
が挙げられます。

カリウムが怖いからといってまったく摂取しないとどうなるでし
ょうか。カリウム欠乏症になり、めまい・ふらつき、ひどくなる
不整脈や心疾患を起こします。

だから天然放射線を基準にしてどうの、ということなのでしょうが、
これらの天然放射線は人間と共存できたまれな例です。

岡山県苫田郡鏡野町上齋原と鳥取県東伯郡三朝町木地山との間に
ある、人形峠をご存知でしょうか。ここには天然のウラン鉱山が
あります。1955年に発見され、活用が期待されましたが、ウラン
の質が粗悪だったので、採掘は中止、閉山されました。採掘の際
の残土が長らく処分に困り手付かずで残されました。天然放射線
が常に安全ならば、残土の問題など起こりえなかったはずです。

天然放射線であっても、危険なものは危険です。