2011-10-17から1日間の記事一覧

天然放射線は常に安全なのか

天然放射線と比較して云々、という専門家(らしい)がいます。 確かに山口県の地質は花崗岩で放射線を出していますし(だいたい 0.22uSv/h)、もっと身近なところでは、バナナに含まれるカリウム が挙げられます。カリウムが怖いからといってまったく摂取し…

なぜ子どもを放射線から守らなければならないか

なぜ子どもを放射線から守らなければならないか。 答えは簡単です。放射線は(特に内部被曝の場合) 細胞を傷つけ、成長途中の子どもは細胞分裂も活発 ですから、傷ついた細胞が分裂して突然変異を起こす 可能性がはるかに高いからです。キャベツ→ブロッコリ…

半減期とは

ただ「半減期」という場合、「物理学的半減期」を指します。 時間の経過により、放射線を発する能力が半分になる期間の ことです。決して、放射線を発しなくなるわけではないので 注意してください。この半減期は、それぞれの放射性同位体によって違います。…

セシウム134とセシウム137の違い

セシウム134とセシウム137、同じ「セシウム」なのに、 どこが違うのでしょうか。これは、同じ元素番号を持つ(セシウムなら55)元素 でも、原子レベルでは原子核の中性子(=その原子の 質量)が異なるものがあるからです。これを「同位体」 といいます。無…

外部被曝と内部被曝

1999年に発生した、茨城県東海村JCO事故をご存知でしょう か。あのときは、核燃料加工中に作業員二人と、隣の事務室 にいた社員一人が放射線を浴び、作業員はお二人とも亡くなり ました。このように、放射線を外部から直接浴びて被曝(細かいよう ですが、「…

放射線の種類

放射性物質から出される放射線にも、いくつか種類があります。ここでは頻出のものを取り上げます。α(アルファ)線 β(ベータ)線 γ(ガンマ)線これらの放射線の違いは何かというと、透過性(物質を通過する 性質)です。これを逆に考えると、何を通過でき…

ベクレルとシーベルトの違い

ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)、これらの違いはベクレル・・放射性物質の量(500Bq/kgとは、1キログラム当り放射性物 質が500ある、ということです)シーベルト・・放射性物質から出される放射線の種別(核種といいます) を考慮に入れたもので、人体に影響を及…

放射能と放射線の違い

よく混同されますが、「放射能」と「放射線」は違います。「放射能」は、「放射線」を出す能力のあるものだ、と 思ってください(そのため、今は「放射能」ではなく、 「放射性物質」という言葉がよく使われます)。いわゆる 「死の灰」も、放射性物質を指し…

はじめに〜わからないものは避ける

まず、このブログの方針ですが、「わからないものは避ける」です。劇物も扱う職場にいたため、実際に健康被害を被った例を見聞き してきました。劇物が中に入ったままの機器のハッチを防護用具 なしで開けて劇物を吸い込み、その後一週間分の記憶がない、と …