マスクは放射性物質を通さない?

ここでいう「マスク」は、花粉症の人がつけるマスクを念頭においています。

まず、スギ花粉の大きさがだいたい20から40マイクロメートル(1マイクロ
メートル=0.001ミリメートルです)、それに対し気体として飛散した放射
性物質は0.01から1マイクロメートルなので、放射性物質そのものは容易に
マスクを通過してしまいます。

ただ、いったん地表に落ちた放射性物質が、砂埃などに付着して舞い上がった
場合などは、砂埃の大きさでマスクを通過できないこともあります。

N95など、放射性物質を通過させない特殊なマスクもありますが、これをつける
と息苦しくなって窒息してしまうのでは、と思うくらいです(実際、筆者は
つけてみたことがあります)。

いまだ収束していない福島第一原発で何か起きたら、どのようにすれば放射性
物質を吸引せずにすむかについてはいろいろ説がありますが、最も現実に即した
方法としては、手持ちのハンカチやガーゼのマスクを水に浸し、布目を水分で
埋めてから口・鼻に当てて早急に避難することでしょう。