知事選撤退を表明 「政策無関係な動き続く」 泉田新潟知事

(08/30 18:47 時事通信配信)

泉田裕彦新潟県知事は30日、知事選(9月29日告示、10月16日投開票)への出馬を取りやめる意向を表明した。
今年2月の県議会本会議で4選を目指し出馬を表明していたが、撤退の声明文では「今回の選挙は政策論と関係
ない動きが続いている」と説明している。

泉田知事は東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市刈羽村)の再稼働について「福島第1原発事故の検証と総括が
不十分」として慎重な姿勢を崩していなかった。泉田氏の不出馬により再稼働をめぐる動きは不透明さを増し
そうだ。

泉田知事は2004年に初当選し、現在3期目。4選を目指していた今回の知事選では、3期にわたり推薦した自民党
をはじめ、各政党が態度を保留。また、全国市長会長を務める森民夫長岡市長が、泉田氏の県政に批判的な立場
から出馬を表明している。森氏は「撤退が突然のことで当惑している」とのコメントを出した。