原発検査、権限強化 「抜き打ち」可能、法改正へ 規制委

(04/25 16:12 時事通信配信)

原子力規制委員会は25日、原子力関連施設にいつでも立ち入りできる権限(フリーアクセス権)を現場の検査官
に与え、検査項目も選定できるようにするなど、権限強化に向けて原子炉等規制法を改正する方針を決めた。今
秋ごろまでに外部の有識者を含む検討会で制度を固め、来春の通常国会提出を目指す。

国際原子力機関IAEA)は今年1月、IRRS(総合規制評価サービス)の専門家調査団を日本に派遣し、規制委から
の聞き取りや現地調査を行った。調査団は23日に報告書をまとめ、規制委職員の力量向上や、検査の実効性向上の
仕組みが必要と指摘していた。

現在の制度では年4回の保安検査など、検査の内容や頻度があらかじめ決められている。