地下貯水槽、解体撤去へ 福島第1原発の汚染水残留 東電

(4/25 14:37 時事通信配信)

東京電力は25日、福島第1原発の事故対応について議論する原子力規制委員会の検討会で、放射能汚染水が残っている
地下貯水槽1〜3号について、解体・撤去する方向で検討していると明らかにした。

地下貯水槽は地面を掘り、底や側面に3層構造の遮水シートが敷かれている。第1原発事故後に汚染水を保管するために
設置されたが、2013年春に1〜3号貯水槽で漏洩が判明した。東電は推定で計410トンの汚染水が漏れたとしている。

1〜3号貯水槽の貯蔵容量は計3万8000トン。1号には現在数トンの汚染水があり、外側遮水シートから採取した水の放射性
物質濃度が上昇傾向を示している。2号と3号を合わせると計約1000トンの汚染水が残っている。

東電によると、貯水槽を解体するとプラスチックや砕石、コンクリートなどの廃棄物が発生する。解体の開始時期は未定。