4号機、傷痕今も 壊れた機器、止まった時間 福島第1原発

(02/24 14:30 時事通信配信)
 
東京電力福島第1原発事故の発生から5年を迎えるのを前に、時事通信記者が22日、4号機原子炉建屋1階に入った。地震津波
に襲われた内部は多くの機器が壊れ、錆び付いたまま。廃炉に向け姿を変えていく第1原発の中で、今も事故の傷痕が生々しく
残っていた。

東日本大震災が起きた時、4号機は定期検査のため停止していた。運転中だった1〜3号機と異なり炉心溶融メルトダウン)は
免れたが、原子炉建屋は水素爆発を起こして大破した。

5階の使用済み燃料プールには当時、検査で原子炉から移された分を含め、第1原発で最も多い1535体の核燃料があった。東電は
爆発で開いた天井をふさぐカバーを設置。1年余りかけて全燃料を取り出し、2014年12月に移送を終えた。

現在の4号機の外観から、当時の様子はうかがえない。だが1階の内部には傷痕が残っていた。