40年超初「新基準満たす」 高浜1、2号機で審査書案 規制委

(02/24 11:44 時事通信配信)

原発再稼働の前提となる審査で、原子力規制委員会は24日、運転開始から40年以上経過した関西電力高浜原発1、2号機
福井県高浜町)について「新基準を満たす」とする審査書案を了承した。一般からの意見募集を経て、正式決定される
見通し。

原子炉等規制法が定めた原則40年の運転期間を超えた原発で、審査書案がまとまったのは初めて。再稼働させるには、7月
7日までに新基準の主要な審査を終え、別に行われている老朽化対策に関する審査にも合格する必要がある。

設備や機器の審査を担当した更田豊志委員長代理は24日の定例会合で、「基本的な設計方針に基づき、今後の審査で耐震性
や事実確認を行う必要がある」と述べた。

高浜原発は1号機が1974年11月、2号機が75年11月に運転を開始。古い原発のため、原子炉建屋内のケーブルに難燃性素材が
使われていない。関電は当初、防火塗料をケーブルに塗って防火性能を持たせる計画だったが、規制委は施工管理が難しい
と指摘。ケーブルを防火シートで覆うなどの方法に変更した。