核燃料運搬船の使用中止へ 文科省、無駄の指摘受け


使用済み核燃料運搬船「開栄丸」(原燃輸送のホームページより)

(12/24 共同通信配信)

文部科学省は24日、使用済み核燃料運搬船「開栄丸」の使用を2017年度にやめると発表した。ほとんど使われた実績がなく、今後も
利用する目処が立たないことが理由。中央省庁の事業の無駄を点検する11月の「秋のレビュー」で問題視されたことが決定打となった。

24日に閣議決定した16年度当初予算では、建造費などの分割払いの経費や人件費など、関連費用が15年度当初比51%減の6億円と大幅
に削減された。文科省によると、契約が切れる31年度まで使用する場合の経費は169億円。17年度に使用をやめると37億円に抑えること
ができる。