東通原発の「活断層」認定 耐震評価、見直しか 規制委

(11/27 22:02 時事通信配信)
 
原子力規制委員会は27日、東北電力東通原発1号機(青森県)の審査会合を開き、敷地内に複数の活断層があると認めた上で、将来
動くことを前提に議論する方針を示した。東北電は活断層の存在を否定し再稼働を目指しているが、審査で耐震評価の見直しなど
を迫られる可能性が高まった。

敷地内の断層のうち、1号機に冷却用海水を取り込む取水路など重要施設下にある小断層については、将来動く可能性があるかどうか
結論が出ていない。原発の新規制基準では、活断層の上に重要施設を設置することが認められておらず、結論次第では廃炉を迫られる。

規制委の専門家調査団は3月、敷地を南北に走る主要断層「F―3」「F―9」について、将来動く可能性があると判断した報告書を提出
していた。規制委は27日の審査会合で、これらの断層に加え、同様の性質を持つ別の敷地内断層も将来動く可能性があると判断。東北
電が重要施設下の一部の小断層は動かないと主張する根拠に疑問を呈し、説明を求めた。