専用港内の放射能濃度低下 福島第1、遮水壁の完成後 東電

(11/25 19:03 時事通信配信)

東京電力は25日、福島第1原発で汚染地下水の海への流出を防ぐために専用港の岸壁に設置した海側遮水壁の完成後、港湾内の放射性
物質濃度が低下傾向にあることを明らかにした。完成前5日間の平均濃度が1リットル当たり16ベクレルだったセシウム137は、完成後
の11月17日には同3.8ベクレルに低下した。東電はさらに調査を続け、遮水壁の効果を分析する。

福島県郡山市で開かれた政府との現地調整会議で報告した。高木陽介経済産業副大臣は記者団に、「もう少し経過を見る必要があるが、
(濃度が)低減傾向にあるのは確かで、安心材料にはなる」と評価した。