ALPSでトラブル 配管から漏水、今月2回目 福島第1

(11/25 16:28 時事通信配信)

東京電力は25日、福島第1原発で発生する放射能汚染水の放射性物質を吸着し、濃度を下げる設備「ALPS」(アルプス)で配管から漏水
したと発表した。このALPSでは2日にも漏水トラブルが発生していた。

東電によると、25日午前11時40分ごろ、ALPSで洗浄作業中に配管から漏水しているのを協力企業の作業員が発見。漏れた水は1メートル
四方の範囲に飛散したが、周囲に設置されている堰内にとどまっているという。放射性物質が含まれている可能性があり、東電が原因
とともに調査している。

このALPSでは2日にも配管2カ所で汚染水が約50リットル漏洩。汚染水にはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル
当たり23万ベクレル含まれるなどしていた。その後、対策を施した上で運転を再開していた。