有毒ガス対策議論へ 原発制御室に影響可能性 規制委

(11/25 12:21 時事通信配信)

原子力規制委員会は25日の定例会合で、原発内にタンクで保管されている塩酸やアンモニアなどの化学物質が漏れた場合、
中央制御室での作業が困難になる可能性があるとして、有毒ガス対策について検討会を設置し議論することを決めた。
来年6月ごろをめどに、事業者への対策義務付けを視野に検討する。

規制委事務局によると、国内各地の原発の化学物質の保管状況を基に試算したところ、一定の条件下では漏洩後30分で制御
室内の作業員の生命や健康に危険が及んだり、避難に支障が出たりする恐れがあると判明。具体的には化学物質の揮発性が
高かったり、地震などで複数のタンクが損傷したりすると影響が大きくなることが分かった。