原子力艦災害の避難基準厳格化 11月にも検討会 政府

(10/22 20:47 時事通信配信)

政府は22日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備された原子力空母などで原子力災害が起きた場合に、住民を避難
させる基準を厳格化する方針を固めた。11月にも関係省庁や有識者を交えた検討会を開く。避難の判断基準を定めたマニュアル
を見直し、原発で事故が起きた場合の災害対策指針に合わせることなどが議題になる見通し。

東京電力福島第1原発事故を受け、原子力規制委員会原子力災害対策指針を改定。放射線量が毎時5マイクロシーベルトを超え
た場合は、原発から5キロ圏内で予防的に避難するなどと定めた。しかし原子力艦災害の対策マニュアルは、空母などの原子力
で事故が起き毎時100マイクロシーベルト以上を検出した場合に半径3キロメートル以内で避難や屋内待避とするなど、基準が緩い。

米軍の原子力艦は横須賀市のほか、長崎県佐世保市沖縄県うるま市の基地に寄港することがある。