川内2号機、発送電開始 来月中旬にも営業運転 九電

(10/21 12:12 時事通信配信)

九州電力は21日午前11時、今月15日に再稼働した川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)で、発電と送電を開始した。2号機の発送電は、
2011年9月に定期検査で停止して以来4年1カ月ぶり。

九電は21日中に出力を30%まで上昇させ、トラブルがなければ10日後にも100%にする。フル出力で運転を続けて最後の性能検査に合格
すれば、11月中旬にも営業運転に移る見通し。

中央制御室では同日、原子力規制庁の検査官3人が立ち会い、運転員が送電線に電気を送る「遮断器」のスイッチを入れた。送電が確認
されると、九電社員らから大きな拍手が起こった。

川内原子力総合事務所の藤原伸彦所長は記者団に「原発事故が二度と起きないように、新規制基準に基づいて設備面などをこれまで以上
に強化してきた。今後とも慎重に運転したい」と述べた。