5カ所は減少続く 見学者数、一部回復も 原発PR館

(9/20 02:39 時事通信配信)

原発PR館の見学者は減少傾向にあり、比較可能な全国14カ所のうち5カ所は、2011年3月に東京電力福島第1原発事故があった10年度以降、
毎年減少を続けている。
一方、ここ数年で回復の兆しが見られる施設も複数ある。

電力各社などによると、見学者が減り続けているのは北海道電力泊原発関西電力美浜原発(福井県)、高浜原発(同)、四国電力伊方
原発(愛媛県)、九州電力玄海原発(佐賀県)のPR館。

特に玄海原発のPR館は14年度の見学者が約9万1000人と、09年度に比べ約11万2000人も減った。落ち込み幅は14カ所で最も大きい。

原発事故前には戻っていないものの、見学者数が増加に転じつつあるPR館も。東北電力女川原発(宮城県)と関電大飯原発(福井県)は、
13年度と14年度にいずれも増加した。12年度に比べると、両原発とも14年度は50%程度増え、それぞれ約1万5000人と約4万3000人まで
回復した。東北電は「安全対策の状況を理解いただけるよう努めているから」と説明している。

また、中国電力島根原発(松江市)と日本原子力発電東海第2原発(茨城県)のPR館も12年度以降はやや上向き、14年度の見学者数はそれぞれ
約6万2000人と約3万6000人だった。