核実験の可能性示唆 寧辺全施設が正常稼働 北朝鮮

(09/15 16:52 時事通信配信)

【ソウル】朝鮮中央通信によると、北朝鮮原子力研究院院長は15日、「米国と敵対勢力が敵視政策にしがみつき続けるなら、
いつでも核の雷鳴で応える万端の準備ができている」と述べ、核実験を行う可能性を示唆した。また、ウラン濃縮施設や5000
キロワットの黒鉛減速炉を含め、北西部・寧辺の全ての核施設が、改修を経て正常に稼働していると強調した。

北朝鮮は過去にも核実験を「核の雷鳴」と表現している。北朝鮮は14日、10月10日の労働党創建70周年に合わせて長距離弾道
ミサイルの発射も辞さない構えを見せた。25日の米中首脳会談や、10月16日の米韓首脳会談もにらみ、米国が北朝鮮との対話
に乗り出すよう、揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。