汚染水対策、情報発信に努力 岡原子力委員長が演説 IAEA総会

(09/15 05:55 時事通信配信)

【ウィーン】原子力委員会の岡芳明委員長は14日、ウィーンで開かれている国際原子力機関IAEA)の年次総会で演説し、東京電力
福島第1原発事故後の廃炉・汚染水対策について「地域や国際社会への積極的な情報発信に努め、国際社会に開かれた形で進めていく」
と約束した。

岡委員長は福島第1原発事故の教訓を踏まえ、強化された新規制基準を満たした原発を再稼働させていく方針を説明。10日に九州電力
川内原発1号機が営業運転に移行したことに触れ、「今後、現実的かつバランスの取れたエネルギーミックスの実現に向け、総合的な
取り組みを推進する」と強調した。

日本政府は14日にIAEA本部で開いたレセプションで、福島を含む東北地方の日本酒や菓子を紹介した。岡委員長は「これらの産品は
科学的に安全性が証明されている」と指摘。日本産食品の輸入規制撤廃・緩和が一層進むよう安全性を国際社会にアピールしていく
考えを明確にした。