浄化地下水、海に放出 福島第1、まず850トン 東電

(09/14 11:20 時事通信配信)

東京電力は14日午前、福島第1原発1〜4号機建屋周辺の井戸(サブドレン)からくみ上げ、浄化した地下水の海への放出を始めた。
汚染水の増加抑制策の一環で、同日は昨年試運転でくみ上げた地下水の一部850トンを、第1原発の専用港内に流す。東電は今月3日
から本格的なくみ上げを始めており、放射性物質の濃度を測定した上で順次放出する方針。

東電によると、14日は資源エネルギー庁の担当者らが立ち会い、午前10時ごろ放出を開始。完了まで8時間程度かかる見込み。

初日に放出するのは、昨年くみ上げた4000トンのうち850トン。セシウムストロンチウムなどの放射性物質濃度は検出限界値未満で、
浄化装置で取り除けないトリチウムも1リットル当たり460ベクレルと、東電の基準値(同1500ベクレル)を下回った。第三者機関に
よる測定でも基準値未満だったという。