九州の電力需給改善 川内原発フル稼働で 経産省

(08/31 17:11 時事通信配信)

経済産業省は31日、九州電力川内原発1号機(鹿児島県)がフル稼働に達したのを受け、九電管内の9月の電力需給が大幅に改善するとの
見通しを公表した。需給の余裕を示す予備率は、電力他社からの融通を受けずに6.7%となり、最低限必要とされる3%を上回る。再稼働
前の従来見通しでは他社からの融通がないと、マイナス1.5%にとどまるとみていた。

川内1号機は8月11日に再稼働した後、段階的に出力を引き上げ、31日に89万キロワットのフル稼働となった。フル稼働前も九電管内の需給
は安定していたが、経産省は「予期せぬ(火力発電所の)事故など、万が一のトラブルへの対応力が増す」と歓迎している。夏場の節電へ
の協力要請は続ける。