川内1号機、フル稼働に 原子炉の熱出力最大 九電

(08/31 12:34 時事通信配信)

九州電力は31日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で原子炉の熱出力が最大となるフル稼働状態になったと明らかにした。
トラブルや定期検査などで運転停止作業に入るまで、この状態は継続する。

川内1号機は29日に発電の出力が89万キロワットとなり、100%に達していた。九電は11日、川内1号機で原子炉の核分裂反応を抑える制御棒
を引き抜く起動作業を行い、再稼働させた。14日には発電と送電を開始していた。

その後、発生させた蒸気を冷やして水に戻す設備である復水器で冷却用細管が損傷するトラブルが判明。細管内の海水が漏れたため、栓を
するなどの対策を行ったという。

原子力規制委員会による検査は続いており、九電は9月10日の終了を見込んでいる。検査が終了した段階で営業運転に移行する予定。