地下水放出、全漁連も容認 政府・東電に風評対策要望 福島第1

(08/25 17:51 時事通信配信)

全国漁業協同組合連合会JF全漁連)の岸宏会長は25日、東京電力福島第1原発の汚染水対策として、原子炉建屋周囲の地下水を
海へ放出する計画について、政府と東電に対し風評被害対策の徹底などを条件に容認する方針を伝えた。岸会長は東電の広瀬直己
社長と東京都内で面会後、記者団に「苦渋の決断だが、原発問題の収束に一歩踏み出すべきだと判断した」と話した。

岸会長はこれに先立ち、経済産業省で宮沢洋一経産相と会談し、地下水の放出について「国の責任で東電を厳しく指導してほしい」
と要請。宮沢氏は「国が前面に立たないといけない」と述べ、風評被害の解消などに全力を挙げる方針を示した。

岸会長は広瀬社長との面会で、地下水放出を認める考えを伝えた上で、第三者の監視下で、浄化作業や魚介類などへの影響調査を厳格
に行うよう求めた。広瀬社長は「心配をかけぬようしっかり対応したい」と応じた。