有機ヨウ素除去装置を設置 柏崎刈羽原発 東電

「・・ヨウ素が炉心から格納容器へ放出されるときは主に水に溶けやすいヨウ化セシウムCsI)になっており、
多くは格納容器内で水に吸収されます。しかし、事故時の格納容器内には強い放射線があり、水に吸収された
CsI放射線による化学変化で気体状のI2や有機ヨウ素に変化します・・(略)有機ヨウ素は格納容器内の塗料
から出てくる有機溶剤などの有機物とヨウ素が反応してできると考えられており、有機ヨウ素のひとつである
ヨウ化メチルなどは特に気化しやすく、壁などに吸着して留まることもないため、とても放出されやすい物質です。」
(日本原子力開発機構による)

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(05/27 20:43 時事通信配信)

東京電力は27日、原発再稼働の前提となる審査を受けている柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県刈羽村)のフィルター付きベント設備に、
有機ヨウ素除去装置を設置すると発表した。有機ヨウ素はこれまでの設備では取り除くことができなかった。

東電によると、原発事故時に放出されるヨウ素の多くは粒子状だが、格納容器内の有機物と反応して出る有機ヨウ素はガス状なので、
フィルター付きベントだけでは取り除くことができない。新しい除去装置は化学反応で有機ヨウ素を捕捉し、98%以上を除去する効果
があるという。