チェルノブイリ事故から29年 1〜3号機解体を決定

(4/26 18:49 共同通信配信)

【モスクワ】ソ連時代の1986年にウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故から26日で29年。ウクライナ政府は、事故を起こした
4号機を新たなシェルターで覆い放射性物質の拡散を防ぐ作業を急ぐ一方、1〜3号機の解体により同原発を廃止する決定を今月、正式
に下した。

ウクライナは今後も原発を電力生産の主軸とする方針。同国政府は数十年の歳月をかけ、チェルノブイリ原発を核燃料の保管や再処理
を賄う大規模な基地に変貌させる方針だ。

1〜3号機は2000年までに運転を停止、使用済み燃料棒を既に取り出したが、資金難などを背景に解体の決定は先延ばしとなっていた。