「事故の教訓学ばぬならやめろ」 原発推進に規制委員長

(03/11 21:44 共同通信配信)

原子力規制委員会の田中俊一委員長は11日の定例記者会見で、東京電力福島第1原発事故発生から4年が経過し、事故の教訓を
忘れて原発を強硬に推進しようとする勢力があると示唆し「そういう論には決してくじけてはいけない。事故の教訓に学ばない
なら原子力はやめた方がいい」と訴えた。

田中氏は第1原発の現状を「少しずつ課題をこなしているが、大きなリスクは多い」と分析。その上で「持続性のあるシステム
を作らないと、汚染水対策は間もなく行き詰まる」と述べ、大部分の放射性物質を取り除いた汚染水は海洋に放出すべきだと
する持論を繰り返した。