福島第1作業員が死亡 タンク設置工事で落下 東電

(01/20 11:13 時事通信配信)

東京電力福島第1原発でタンクの設置工事中に協力企業の作業員が落下した事故で、東電は20日、作業員が死亡したと発表した。
2011年3月に発生した原発事故の後、作業中の死亡事故は2件目。第1原発では今年度、作業中の事故による負傷者が相次いでいた。

福島県警などによると、死亡したのは元請けのゼネコン安藤ハザマの作業員、釣幸雄さん(55)。

事故は19日午前9時5分ごろ、第1原発3号機西側で雨水をためるタンクの設置工事中に発生。釣さんは検査のためタンク天井部に
上り、天板の一部を外そうとしたところ、約10メートルの高さからタンク内に転落した。当時、現場では東電社員1人を含む3人で
検査の準備を進めていたという。

釣さんは複数の箇所を骨折し、福島県いわき市立総合磐城共立病院に搬送され治療を受けたが、20日午前1時20分すぎに死亡が
確認された。