凍土壁、西側のみ運用も 開始目標の3月 福島第1

(1/15 21:35 時事通信配信)

東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は15日、増え続ける放射能汚染水対策として、原子炉建屋などに流入する
地下水を減らすため準備を進めている凍土遮水壁について、運用開始目標の3月時点で凍結するのは西側だけになるとの見通し
を示した。

遮水壁は高濃度汚染水がたまっている1〜4号機の原子炉建屋やタービン建屋の周囲の土壌を凍らせ、地下水の流入量を減らす
のが目的で、国費が投じられている。

東電は当初、1〜4号機を囲む形で冷却液を循環させる凍結管を埋め、3月から周囲全てで凍結を始める方針だった。だが、管を
埋める予定の2号機東側のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)で汚染水の抜き取りが難航している。