安倍首相の緊急事態宣言、音声届かず 11月の原子力防災訓練 規制委

(12/24 16:39 時事通信配信)

内閣府は24日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で11月に行われた国の原子力総合防災訓練の際、安倍晋三首相が緊急事態を
宣言した模擬記者会見の音声が事故対策拠点(オフサイトセンター)や石川県庁など関係先に届いていなかったことを明らかに
した。同日開かれた原子力規制委員会で報告した。

訓練は地震により外部電源が失われ、冷却機能を喪失したとの想定で11月2、3両日に実施。2日午後、安倍首相は官邸で「原子力
緊急事態」を宣言し、会見の様子はテレビ会議システムを通じて関係先に中継された。

しかし、内閣府原子力規制庁の担当者がマイクの電源を入れ忘れ、オフサイトセンターや石川、富山両県庁、規制庁の緊急時
対応センター(ERC)などに音声が伝わっていなかった。