4号機燃料取り出し終了 福島第1、作業を公開 東電

(12/20 15:33 時事通信配信)

東京電力20日福島第1原発4号機使用済み燃料プールからの核燃料1533体の取り出し作業をおおむね終えた。東電は同日行われた
最後の4体の取り出し作業を報道陣に公開。小野明所長は「何とか順調にできた。一つの節目だが、廃炉作業は続く。気を緩めずに
やっていきたい」と述べた。

公開されたのは、4号機原子炉建屋5階で、プール内で燃料を収めた輸送容器を大型の天井クレーンで引き上げ、除染する様子で、同日
午前9時50分ごろから約1時間にわたった。

作業員約15人は水がかかる恐れがあるため、防護服を二重に着用。プール内の汚染された水を外に出さないよう、ホースで水を掛けな
がらゆっくりと輸送容器を引き上げ、容器表面の水を布で拭き取るなど手作業で除染していた。

4号機の燃料取り出しは昨年11月に開始。今年11月にはリスクの大きい使用済み燃料の移送を終えていた。