「責任」「避難計画」質問相次ぐ 川内再稼働で県議会特別委 鹿児島

(10/27 19:16 時事通信配信)

九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働をめぐり、鹿児島県議会は27日、原子力安全対策等特別委員会を開き、国の原子力政策や住民
の避難計画への対応などについて審査した。参考人として出席した国の担当者に対し、委員からは事故が起きた場合の責任の所在など
について質問が相次いだ。

特別委は経済産業省資源エネルギー庁内閣府原子力規制庁の担当者を参考人として招致。委員からは「県市が実施した避難計画の
説明会で出た住民の不満、不安は届いているのか」「重大事故が起きた場合、どこが責任を取るのか不明瞭」などの質問が出た。

これに対し、担当者らは「絶えずリスクを下げる努力を続ける」「地域の不安の声をしっかりと耳に傾け、説明していきたい」などと
答えた。

県などは9日から住民説明会を5回開き、規制庁職員が川内原発の審査結果を説明した。特別委で規制庁の担当者は「時間が限られている
中で工夫して説明した。多少なりとも理解していただいたのでは」との認識を示した。