補正申請の一部を提出 川内原発、残りは10月末 九電

(09/30 18:19 時事通信配信)

原発再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査で、九州電力は30日、川内原発1、2号機(鹿児島県)の最終的な審査合格に必要な
「工事計画認可」と「保安規定変更認可」の補正申請のうち、1号機に関する一部を原子力規制委員会に提出した。1、2号機の合格に
必要な補正申請がすべてそろうのは10月末ごろとしている。

規制委は9月10日、地震津波の想定や重大事故対策など設計の基本方針を定めた「設置許可申請」に対し「新基準を満たしている」と
許可した。

九電は、具体的な機器・設備の仕様を決める工事計画認可と事故時の手順などを定めた保安規定変更認可について、審査での指摘を踏ま
えた補正申請を9月中に提出する方針だったが、申請書類は計約4万ページと膨大で、作業は難航。今回提出できたのは14項目中、1号機の
2項目計約600ページ分だった。

九電は「完成したものから提出する。他の部分も最終段階で、大きく遅れることはない」と説明。1号機の残りの項目と保安規定変更認可
は1〜2週間のうちに、2号機については10月末にも提出できるとの見通しを示した。