石渡委員が志賀原発視察 「知識生かせる」 規制委

(09/30 16:52 時事通信配信)

北陸電力志賀原発(石川県)の原子炉建屋直下に活断層があると指摘されている問題で、9月から原子力規制委員会の新しい委員となった
石渡明氏が30日、同原発を初めて視察した。

志賀原発敷地内の破砕帯調査に関する次回評価会合は10月3日に開かれるが、石渡氏はこれまで現場を訪れたことがなかった。「判断を下す
立場である以上、直接見ないといけない」と考え、視察を希望したという。

視察は非公開で行われ、石渡氏は1号機の原子炉建屋直下を走る「S―1断層」などを調べた。「議論についていき、理解するために今回の
調査は必要だった」と話した。

石渡氏は以前、金沢大理学部で20年以上、教授などを務めた。志賀原発周辺の断層を調べた経験はあるといい、「これまでの知識が生かせる
と思う」と述べた。