国や電力会社の信頼回復を 核のごみ最終処分で学術会議

(9/29 21:04 共同通信配信)

日本学術会議は29日、原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する検討委員会を開き、新たな提言に向けて論点整理を始めた。今田高俊委員長
東工大名誉教授)は、終了後に記者会見し「国民と国、電力会社の間の信頼関係を取り戻さなければ、地層処分も暫定保管も無理だ」と訴えた。
学術会議は、新たに生じる高レベル放射性廃棄物の対策が曖昧なまま、原発を再稼働するのは「将来世代に対し無責任」などと指摘する二つの分
科会の報告書を25日に公表。今田氏は「再稼働が始まる可能性が高い中、具体的な(核のごみ対策の)案を速やかに出した方が良い」とした。