詳細調査に協力を 栃木の指定廃棄物処分場 石原環境相

(07/31 19:41 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場をめぐり、石原伸晃環境相は31日、栃木県の
福田富一知事や市町長と宇都宮市内で会談した。環境相は同県内の候補地に塩谷町の国有地を選定したことについて「安全に処理
するため、全力を尽くして着実に前進できるように取り組む」と述べ、現地のボーリングなど詳細な調査への協力を要請した。

環境省側は、選定理由について、自然災害の恐れがなく、必要面積を確保できる国有地などの中から、生活空間や水源との距離を
総合評価した結果だと説明。また、処分場を建設する5県の地域振興策のために確保した総額50億円の予算の中で、地元の要望に
きめ細かく対応する方針を示した。

これに対し、塩谷町の見形和久町長は「今回選定されたのは(環境省が名水百選に指定している)尚仁沢湧水の隣に位置する」と
改めて建設に反対する考えを表明した。