9割避難に13時間半余 敦賀原発30キロ圏 福井県が試算

(07/29 20:17 時事通信配信)

福井県は29日、県内の原発で事故が起きた場合、半径30キロ圏内(UPZ)の住民が避難に必要な時間のシミュレーション結果を
公表した。標準的なケースは、住民の9割がUPZ外に避難するまで、日本原電敦賀原発敦賀市)で13時間40分、関西電力高浜
原発高浜町)で9時間20分、大飯原発おおい町)で8時間40分、美浜原発美浜町)で12時間10分かかると試算した。

標準的なケースは、春や秋の日中に事故が起き、UPZの住民の4割が指示を待たず自主避難し、UPZの住民の95%が自家用車で避
難したと想定した。

UPZの全住民が指示を待たず一斉に避難した場合、5キロ圏内(PAZ)の住民が避難に必要な時間が最大5時間20分長くなる(美浜
原発の場合)と指摘した。