指定廃棄物最終処分場問題 名水百選の町は騒然 塩谷町長「明確に反対」

(7/30 23:13 産経新聞配信)


指定廃棄物最終処分場の候補地として塩谷町を提示後、町役場を後にしようとした環境省井上信治副大臣の車が住民らに取り囲まれた
30日午前(伊沢利幸撮影)

指定廃棄物最終処分場の栃木県の候補地として提示された塩谷町の見形和久町長は「明確に反対したい」との立場を表明した。
同町のシンボル、高原山で最も高い峰、釈迦ケ岳の山腹の「尚仁沢(しょうじんざわ)湧水」は環境省の名水百選に選ばれている。
環境省井上信治副大臣から詳細調査などの協力を求められた見形町長は「副大臣は点数が高かったから選定したというが、町
では名水百選の認定をまちづくりに生かして取り組んできた。そのことが全く選定には加味されていない」と語気を強め、反対
理由を述べた。

町役場の前には「断固反対」「放射能は安全じゃない」などと書かれたプラカードを掲げた大勢の町民が詰めかけ、騒然とした
雰囲気に。井上副大臣が町役場を後にする際には車を取り囲むなどして抗議した。