配管腐食が原因 5号機の海水漏れ 福島第1

(07/30 20:49 時事通信配信)

東京電力福島第1原発5号機で使用済み燃料プールの冷却に使用する設備の配管から海水が漏れた問題で、東電は30日、配管の内側を
覆うゴム製の腐食防止材が剥がれたため、配管の腐食が進み穴が開いたことが原因と発表した。東電は同日午後、穴の開いた配管を
交換し、この設備による燃料プールの冷却を再開した。

東電によると、この設備では通常運転時、燃料プールのほかに、原子炉周辺にあるモーターなどの熱も除去している。原発事故以降
は原子炉の運転が停止したため、配管内の弁を通常より閉じて冷却用の海水をせき止め、流量を減らした状態で運用したが、弁周辺
の腐食防止材に水圧がかかり剥がれたという。