国の提案「不十分」 中間貯蔵で意見交換 福島県双葉、大熊町議会

(07/29 18:15 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故の汚染土などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、建設候補地を抱える福島県双葉、大熊両町議会は29日、
同県いわき市意見交換会を開いた。両議会は、住民の要望を踏まえて建設地の全面国有化を転換する方針を盛り込んだ国の提案
に関し「一歩前進とは認められるが、まだまだ不十分」とする統一見解を作成。両町に建設受け入れを拙速に判断しないよう申し
入れることも決めた。

大熊町議会の千葉幸生議長は意見交換会後、国の提案について記者団に「(地域振興策や地権者への補償などで)具体的な内容が
ない」と指摘。双葉町議会の佐々木清一議長も「町民が納得できるものではない」と話した。