屋内飛行可能の無人飛行機開発

(07/24 21:45 NHK news web配信)

世界中で開発が進む「ドローン」と呼ばれる無人飛行機で、千葉大学の研究室がGPSが使えない屋内でも自らセンサーで位置を把握し、
正確に飛行する新型の機体を開発しました。

今回の無人飛行機は、縦・横1メートルほどの大きさで6つのプロペラを備え、千葉大学の野波健蔵特別教授の研究室が、日本の電機
メーカーなどおよそ10社の協力を得て開発しました。

今回開発された機体は、GPSが使えない屋内でも搭載されたセンサーで位置や周りの状況を把握し、自ら障害物を避けながら設定された
ルートを正確に飛ぶことができるということです。

手動で操作する機能も備え複雑な動きが可能で、この秋には福島第一原子力発電所の調査に活用される予定です。
無人飛行機は「ドローン」とも呼ばれ、アメリカの「アマゾン・ドット・コム」や「グーグル」が開発を進めるなど、世界で競争が激し
くなっています。
野波特別教授は「こうした形の無人飛行機の実用化は世界でも初めてだ。無人飛行機は産業の成長が期待されるが、欧米が先行しており、
日本も追いつきたい」と話していました。

研究室ではこの分野の機体の開発を日本メーカーと共同で進めており、年内に量産を始めることも検討しているということです。