専門家の意見分かれる 東通原発の断層 規制委

(02/24 12:55 時事通信配信)

東北電力東通原発青森県東通村)の敷地内に活断層があると指摘されている問題で、
原子力規制委員会の専門家調査団は24日、昨年実施した現地調査の結果を基に議論を
行った。「活断層ではない」とする東北電の主張に対し、一部の専門家が理解を示す
など意見が分かれた。

東北電は追加調査結果などを踏まえ、断層ができた原因を「地震活動ではなく、風化
により鉱物が吸水・膨張した結果生じた亀裂」と説明し、「膨潤説」を改めて主張。
専門家からは「膨張率が過大に評価されている」「膨張なら亀裂の方向がバラバラに
なるはずだが、一定方向に集中している」と批判が上がる一方、「膨潤説が最もよく
説明できる」とする声も出て、意見が分かれた。