住民投票条例案、再び否決 中間貯蔵施設の是非 福島県楢葉町議会

(01/29 13:29 時事通信配信)

福島県楢葉町議会は29日の臨時議会で、東京電力福島第1原発事故の除染で
出た放射能汚染土などを保管する中間貯蔵施設について、建設の是非を問う
住民投票を実施するための条例案を反対多数で否決した。審議では「楢葉
だけで住民投票をやれば、周辺自治体との間でしこりを残す」などの反対
意見が出た。町議会は、昨年9月にも議員発議で提出された同様の条例案
否決している。

今回は、議長を除く出席議員10人が採決に臨み、反対6票、賛成4票だった。
松本幸英町長は議会で、「(中間貯蔵施設の問題は)福島県全体で議論する
べきだ。楢葉町だけで住民投票に付するのは適切ではない」と述べた。