東電、福島本社を富岡町に移転へ 住民帰還に先立ち

(1/28 20:11 共同通信配信)

東京電力が2015年度に移転を計画している福島本社の設置場所を、福島県富岡町
とする方針を固めたことが28日、分かった。住民の帰還に先立ち復興を推進する
姿勢を示す。今後、地元と最終的に調整し、正式決定する見通しだ。富岡町は福
島第1原発から20キロ圏内にあり、全域が避難区域。町は住民の帰還開始を17年度
と想定し、除染などの対策を急いでいる。

東電は福島本社が移転すれば、インフラの復旧が進み、地元経済の活性化につな
がると判断。同町には福島第2原発もあるが、再稼働はほぼ不可能な状況で、福島
本社を第2原発に代わる雇用の受け皿にしたいとの考えもある。