自民議員、姿勢転換要求 「原発事業者の意見聴取を」 規制委員長と異例面談

(12/25 17:45 時事通信配信)

原子力規制委員会の田中俊一委員長は25日、自民党原子力規制に関するプロジェクト
チームの塩崎恭久座長らと面談した。塩崎氏らは、原発事業者も含めた利害関係者から
幅広く意見を聞くよう要求した。

田中委員長は、過去の原子力規制行政において科学的判断が政治に歪められたとして、
国会議員との面談に慎重だった。委員長就任後、個別のテーマで面談した政治家は佐藤
平福島県知事のみで、今回は異例。原発再稼働などを求める与党の圧力が強まる可能
性がある。

面談で塩崎氏らは、事業者や原発立地地域の議員らとのコミュニケーションに努めるよう
要求。また、現在の規制委はメンバーの専門性だけに頼っているとして、「(規制委に
アドバイスをする)目付け役を持っていただいたらどうか」と述べた。

田中委員長は「ご指摘のように足らない面はいっぱいある」と返答。原子力分野の人材育
成などに関して「助力をお願いしたい」と語った。