水位低下、巡回で気付かず 福島第1汚染水タンク堰 東電

(12/25 20:39 時事通信配信)

東京電力福島第1原発で、放射能汚染水を貯蔵するタンク群の二つの堰内の水位が低下し、
最大で225トンが外部に漏洩したとみられる問題で、東電は25日、作業員が毎日巡回して
水位を記録していながら、気付くのが遅れたことを明らかにした。

東電によると、二つの堰の水位は20日にいずれも約12センチだったが、24日には約1セン
チと約5センチに低下。蒸発でここまで低下するとは考えにくく、漏洩して地中に染み込
んだ可能性が高い。

水位は毎日ほぼ一定の割合で低下していたが、水位を測定、記録していた作業員は、24日
になるまで気付かなかったという。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は25日の記者
会見で、「日常的な監視、管理が十分ではなかった」と認めた。