3号機プール、来月がれき撤去 準備中カメラ落下 福島第1

(11/28 20:47 時事通信配信)

東京電力は28日、福島第1原発3号機原子炉建屋の使用済み燃料プール内の大型がれきに
ついて、12月以降に撤去を始めることを明らかにした。政府などとつくる廃炉対策推進
会議に同日報告した。3号機は放射線量が高く人が近づけないため、地上の大型クレーン
を遠隔操作で動かす。
 
2011年3月の水素爆発で建屋上部に散乱した大型がれきはほぼ撤去したが、燃料プールに
は壊れた設備や鉄筋などが大量に残っている。保管中の核燃料は未使用52体、使用済み514
体。

政府と東電は廃炉工程表で、3号機プールからの燃料取り出しを早ければ2015年度上半期に
始めるとしている。

一方、東電は3号機原子炉建屋で28日午前11時5分ごろ、がれき撤去の準備中に監視用カメラ
を燃料プールに落としたと発表した。カメラは重さ5.5キロ、直径15センチ、長さ30センチ。
東電は「カメラは比較的軽く、燃料に損傷を与える可能性はない」と説明している。