堰の水、直接排出認める 規制委が転換、条件付きで 福島第1原発

(10/24 21:34 時事通信配信)

東京電力福島第1原発放射能汚染水が貯蔵されたタンク群を囲む堰の水について、
東電が定められた手順を守らず直接排水を繰り返していた問題で、原子力規制委員
会の汚染水対策作業部会は24日、これまでの姿勢を転換し、東電の直接排水を条件
付きで認めることを決めた。
 
これまでは大雨で堰の水があふれそうになった場合、水を一時貯蔵タンクに移して
放射性物質濃度が均一になった状態で測定し、暫定排出基準値以下なら外部に出す
手順だった。
 
作業部会は大雨で対応が間に合わない場合は、直近の測定値が2回連続で基準を下
回った堰の水について直接排水を認めた。測定方法もタンクに移すのではなく、
堰内4カ所以上で採水して濃度分析する方法にした。