タンク内にゴムシート置き忘れ 汚染水処理停止の原因


(9/29 17:03 共同通信配信)

福島第1原発で試運転を再開したばかりの新たな汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」
が停止した問題で、東京電力は29日、不具合があった付近のタンク内部からゴム製のシート
を発見したと発表した。試運転前に作業で使用したが回収せず置き忘れた。東電は、シート
がタンクの排水口をふさいだのが不具合の原因と判断した。

ALPSは汚染水から62種類の放射性物質を取り除くことができ、汚染水対策の柱の一つになっ
ている。3月から8月までの試運転では、誤操作やタンクの水漏れが見つかった。今回のシー
ト置き忘れで、ずさんな管理の実態があらためて浮き彫りとなった。